学校教育におけるダンス必修の背景と現場の状況

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こんにちは!インストラクターのHARUです。

今日のトラマガはちょっとカタイおはなし。学校教育の中でダンスが必修化されているのはみなさんご存知ですよね。

でもなんとなく知ってはいても「なんで」必修化されたのか、「何を」授業でやっているのか、「どのくらい」授業でやるのかなどまだまだ知らないことも多いのでは?

今回は、そんなダンス必修化の背景・現場ではどのように授業が展開されてるかを触れつつまとめてみました。

これから中学校に入るそこの君、またはそんなお子さんを持つ親御さんはぜひ参考にしてみてください。

ダンス必修科の背景

平成20年3月に施行された学習指導要領(学校の先生が授業をするための教科書のこと)でダンスが必修化となって早数年。

2011年より小学校、2012年より中学校、2013年より高校の体育のなかで「現代的なリズムのダンス」としてストリートダンスが導入されました。

この学習指導要領は数年に1度その時代の教育ニーズにあわせて改定されるもので、中学校は平成33年改定予定だそうです。(幼稚園の幼児教育から順番に小学校、中学校、高校と施行される)

なぜ学校教育にダンスが取り入れられたのか

これは前述の「その時代のニーズにあわせて」というところに関係してきます。

子どもたちが音楽に合わせてリズムをとって表現することが一般的に文化として根付いてきたこと、またそのような子どもたちを育成したいというねらいがあるそう。(今から9年前の指導要領ですので、キッズダンスが習い事として普及してきた頃ですね)

また、ダンスは立ち位置や複数人での動きに統一感をだすよう話し合ったり、個々の特性を活かした構成にすることなどチーム内でのコミュニケーションが必須となってきます。

これらを通してお互いを思う気遣いやチームワーク、協調性を養うことも大きな目的の一つのようです。

実際の授業は?

体育で行うダンスの授業は「現代的なリズムのダンス」だけではなく、「創作ダンス」、「フォークダンス」を含めた3つのカテゴリーの中から学校側がどれを取り上げるか決めて授業を実施しています。

ですので、必ずしも現代的なリズムのダンス(ストリートダンス)が授業に出てくるわけではないのです。

ーでは体育の授業で現代的なリズムのダンスが取り入れられた場合、どのように授業が進行されていくのだろうー

これは各学校、担当の先生によって差があります。

プロのインストラクターを呼ぶ学校もあれば(残念ながら旭川はまだこのパターンは少ないです)動画を生徒に見せてやらせてみたり、はたまた仕事が終わった後に個人的にダンススクールに通い、自ら指導する先生もいらっしゃいます。

ここで現役の体育の先生に取材をしましたので、某中学校を例にとって授業の内容に触れてみようと思います。

1.学校の先生がリズムの取り方と簡単なステップを教える

この学校では学校の先生が自ら指導するスタイルで授業を行っています。

ダウンやアップの基本的なリズムからサイドタッチやボックス、ランニングマンなどストリートダンスのステップを数種類はじめに指導するそう。
→後々テストを実施、評価の対象となる

⒉チームを組ませて課題曲にて振り付け

曲は先生が指定し、その曲で各チームで振り付けを考えます。最初に習ったステップなどを駆使して発表に向けて練習します。

⒊各チーム発表

決められた時間のなか練習した内容を発表。
→もちろんこのチーム発表も評価の対象になる

学校ごとに授業の展開の仕方には差があるので、一部中学校で実際に行われている内容を紹介しています

この中学校では1年生もしくは2年生の体育の中で最低1回はダンスを取り入れ、年間12時間分実施するようです。

現状、学校ごとに対策が違うので一言に「学校でダンスが必修となった」と言ってもフォークダンスをやる学校もあればストリートダンスを本格的にインストラクターが指導しにくる学校まで様々。

旭川の学校でいうとプロが学校まで指導に来る例は少なく、実際に現場の先生たちのほとんどは自ら踊って指導するかお手本の動画を見せるしかない状態にあり、その中でも特に男性教員はダンスの指導に抵抗があるという方が8割もいるというデータもあります。

まとめ

  • ダンスを必修化した目的は「ダンスを上手に踊るための運動能力向上」ではなく「表現力・コミュニケーション能力の育成」
  • ダンスの授業は「現代的なリズムのダンス」、「フォークダンス」、「創作ダンス」の中から学校側が選択
  • 1年生または2年生のなかで最低1回、年間12時間程度の授業枠
  • 指導方法は学校によって異なるが、実技テストの実施などで評価の対象になる

ダンス必修科についての記事は以上になります。

実際の授業の現場ではダンスを習っている生徒にお手本の実施など助けを借りる場面も出てくるそうです。

ダンスを部活として確立されてる学校はまだまだ少ないので、学校の友達にダンスを披露する機会は学校祭くらいしかないはず。

今ダンススクールに通っている子達も授業でダンスが実施されるときはみんなの前に出る機会が増えて、いつもよりちょっと目立った存在になっちゃうかも?!

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